最近、「古民家」が注目されることが多くなりました。
古民家を利用したカフェや宿泊施設、また人気YouTubeチャンネル「古民家ひとり暮らし」さんの影響で、古民家暮らしいいかもなんて思う方も多いかと思います。
ーガラガラの引き戸、味のある木の柱、昔ながらの木枠窓に縁側。
想像しただけで頭の中でゆっくりとした時間が流れますね。
さて、今回は「筆者はどうして古民家に住むことになったのか。」
その選択に至った経緯をお伝えします。
なんとなく引っ越しを考え始めた
当時の賃貸の家も更新して、3年ちょっと住んでいた頃。
なんとなくどこか違うところに住んでみたいねと話していました。
筆者は、当時パートナーと都内お洒落エリアの築50年リノベマンションで二人暮らし中で、近所にはカフェや美味しいご飯屋さん、駅までも徒歩5分という申し分ない環境で暮らしていました。
ですが、地方出身の私たち、やっぱり自然が恋しいんです!
週末になると口を揃えて「今日はどこか自然のあるところに行こうか」と言っていました。
そんなときに世の中は大きく変化。
リモートワークでの生活。
家にいる時間が多くなり、尚更その気持ちが強くなったのかもしれません。
「ちょっと、そろそろ引っ越す?」
賃貸サイトと睨めっこの日々
そうして、なんとなーく賃貸サイトと睨めっこする日々が始まりました。
場所も決めておらず、でも出社する生活に戻った時でも通勤できる(通勤時間1時間半まで)距離でというアバウトな感じで。
何個かエリアの候補が出揃い、休みの日に現地に行ったり、移住した方のブログなどを参考に、湘南・鎌倉エリアに決定しました。
ちなみにその時出ていた候補は
- 小田原(神奈川)
- 二宮(神奈川)
- 箱根(神奈川)
- 沼津(静岡)
- 三島(静岡)
- 熱海(静岡)
- 富士吉田(山梨)
- 九十九里(千葉)
候補多すぎる問題(笑)
物件はというと、10個程のサイトで毎日その日に更新されている分全て確認して一喜一憂しての繰り返しでした。
最初の狙いは「アクセスがいい綺麗でおしゃれな物件」
いろんなサイトを夜な夜な徘徊し、探していた物件の条件は
- 駅から徒歩10分圏内
- 比較的綺麗でちょっとおしゃれ(リノベ物件いいな〜)
- 40㎡以上
というもので、出てきたのはほんとに数件だけ。
多分都内から引っ越しする人は、
なんて人多いと思うのですが、割とこの項目を避けて、尚且つ予算内で(都内よりは安く住みたい!)なんていろいろ条件を追加すると、本当にないんです!
そうすると私たち、納得した、妥協した、というよりも何故かよりこだわるようになってしまったんです。
毎週末住みたいエリアへ足を運ぶ
目星をつけた物件を見に、毎週末都内から湘南・鎌倉へ足を運びました。
- 駅近で、無垢のフローリングに漆喰の壁、海外のようなバスルーム付きのおしゃれ物件
- 住宅街にある庭付き戸建て賃貸物件
- 新築の広ーいリビングと広ーい窓のある日当たり抜群の物件
- 海近で、サーファー向けの設備が整った洒落たコンクリ物件
探して探して見つけた優れものたちを内見し、同時にエリアの雰囲気も肌で感じながらふるいにかけていきました。
しかし、一向にこれだ!となかなか踏み込めない状態が続きました。
この時、賃貸サイトを巡り始めて3ヶ月経ち、条件はさらに厳しくなる一方。
一旦物件が多く出る時期までゆっくりじっくり自分たちの条件に合うものを探そうかと半ば諦めかけていました。
キッカケは知り合いが住む「中古戸建て」
ある時、知り合いご家族のお家に初めてお邪魔する機会がありました。
木の温もりある中古リノベ物件にお住まいで、
「中古は自分たちの好きにできるからいいよ」と、家やインテリアに対するこだわりも沢山お話し聞きました。
あー私も将来自分の家を持つときは中古リノベだな、その時決めました。
(将来のこと。その前にまだまだ私にはこれから住む場所を決める必要があるよーー。)
その日の帰りの電車で、ふと、「そう言えばこんな物件あったよ」と、相方に見せた物件がありました。
偶然にも見つけていた好物件
それは大手不動産サイトに載っていた古民家。
- 築50年以上
- 2駅利用可能
- 海まで徒歩10分
- DIY可能
- ペット(大型犬まで)可能
私がこれを隠し持っていた理由は、
「築年数が結構いった古民家=虫が出る、水回りが汚い、周辺環境が微妙」
このイコールが見え見えだったから。
でも、知人宅を訪れた日の帰り、なんだかここもアリかもと思ったのかもしれません。
相方の反応も、「なんでこんないい物件隠し持ってんのー!」と。
すぐにお問い合わせ。次の日に早速見に行くことになりました。
迷った末の決め手は可能性!
駅から小道を進んでいくこと10分。辿り着きました、お目当ての古民家。
やはり、築年数を物語るような外見と少々荒れたお庭でした。
「失礼しまーす」
中に入ると、外見とは異なり、雰囲気漂う窓や柱。3部屋をぶち抜いて1つにした広いリビング。
「これ、なんかワクワクするね」
家具の配置も自由自在にできそうだし、DIYもやりたいし、お庭もいいじゃん!
そうなんです、可能性無限大!
この家でできる生活を想像したらワクワクしたんです。
それが古民家に住むことになった大きな決め手。
そして、水回りも掲載写真とは違って新しいものになっていました!
(これも割と大きい。賃貸となるとそこは自分たちで新しくするのは厳しいからね。)
そんなこんなで、なんとなく始まった家探しから5ヶ月。
こうやって、私たち、鎌倉で築50年以上の古民家平家に住むことになりました。
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